公開日: |最終更新日時:
ここでは、空気清浄機の耐用年数・寿命について解説します。一般的な業務用空気清浄機の耐用年数、買い替えのタイミングを確認する方法、少しでも寿命を延ばすためのメンテナンス法などについてご紹介しているので、これから空気清浄機を購入予定の方は、ぜひ参考にしてください。
なお、あくまでも空気清浄機は機械なので、いつかは壊れる運命にあります。少しでも寿命を延ばしたい気持ちは分かりますが、大幅に寿命を超えてまで無理に使い続けることは、安全性の観点からおすすめできません。たとえ故障していなくとも、メーカーが推奨する寿命を目安に買い替えを検討したほうが良いでしょう。
業務用空気清浄機の耐用年数の考え方には、「会計処理上の法定耐用年数」と「メーカーが指定する耐用年数」の2種類があります。それぞれの内容を確認しましょう。
空気清浄機に限らず、法人や個人事業主が業務のための何らかの資産を購入した場合、法定耐用年数という仮の耐用年数に従い、減価償却という会計処理を行う必要があります。この考え方における業務用空気清浄機の耐用年数は「6年」です。
なお、購入価格10万円未満の空気清浄機については、「消耗品」として一括で減価償却をすることができます。
メーカーが指定する空気清浄機の耐用年数は、多くの場合「10年」です。空気清浄機のフィルターの使用期間の目安が「10年」なので、本体の耐用年数も概ね「10年」と指定しているようです。
なお、空気清浄機の使用環境や日常的なメンテナンス状況により、実際の耐用年数は前後することも理解しておきましょう。
業務用空気清浄機を通常使用しているとき、次に挙げる3つの症状が現れた場合には、買い替えのタイミングと判断したほうが良いでしょう。メーカーが指定する耐用年数よりも早く、これらの症状が現れることもあります。
いつも通りに電源を入れても動く気配がない場合には、寿命を迎えたものと考えたほうが良いでしょう。
念のため、コードが抜けていたりフィルターが外れていたりしていないかを確認し、特に問題がないようであれば、メーカーに状況を伝えたうえで寿命かどうかを判断してもらいましょう。
本体から異音や異臭がしてきた場合、寿命が近づいている可能性があります。後述するフィルターのメンテナンスを行っても症状が改善されない場合には、買い替えのタイミングかもしれません。
後述するフィルターのメンテナンスを行ったにも関わらず、吸い込みが悪い状態が続く場合には、ファンが故障している可能性があります。主要パーツであるファンの故障は、寿命が近づいていると考えてよいでしょう。
定期的に、次の4つのフィルターをメンテナンスすることで、業務用空気清浄機の良好な状態を長く維持していきましょう。
吸い込み口に設置されているフィルターが、プレフィルターです。2週間に1度のペースで、掃除機でホコリを吸い取りましょう。メーカーや機種によっては、プレフィルターが設置されていない場合もあります。
本体の内部にあるヒダ状の部分です。吸い込まれるホコリの大半が、この集塵フィルターに溜まっています。2週間に1度のペースで、掃除機でホコリを吸い取りましょう。
空気中のニオイをキャッチするためのフィルターです。屋内のニオイが取れにくくなってきたと感じた場合には、掃除機で防臭フィルターの表面の汚れを吸い取りましょう。
加湿機能が搭載されている空気清浄機には、加湿フィルターが設置されています。防臭フィルターと同様に、屋内のニオイが気になってきた段階で、掃除機で加湿フィルターの表面の汚れを吸い取りましょう。
なお冒頭でも触れた通り、寿命を超えた空気清浄機を無理に使い続けることは、安全性の観点からおすすめできません。こちらでご紹介したフィルターのメンテナンスは、メーカーが指定する耐用年数内に故障することを防ぐことが目的です。耐用年数を超えて空気清浄機を使用し続けた場合には、何らかのトラブルを招くリスクがあることにご注意ください。
業務用空気清浄機の耐用年数、買い替え時期の確認方法、寿命を延ばすための方法(耐用年数内を快適に使い続ける方法)についてご紹介しました。
空気清浄機の耐用年数・寿命は、メーカーや機種によって異なります。実際に空気清浄機を導入する際には、導入前に、耐用年数やメンテナンス方法について、メーカーに直接確認しておくことをおすすめします。