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ここでは、オフィスに空気清浄機を設置する予定の方に向け、オフィスに適した空気清浄機の選び方、導入後の適切な設置場所などについて詳しくご紹介します。
以下、「空気をきれいにする機械」を仮に空気清浄機と総称し、オフィスへの導入を検討したい空気清浄機の種類をご紹介します。
ハウスダストや花粉など、目に見えず空気中に漂うものを吸引し、屋内の空気をきれいにしてくれるマシンが一般的な空気清浄機。汎用性が高いため、特定の目的ではなく「とにかくオフィス内の空気をきれいにしたい」という場合に適しているでしょう。
加湿器と空気清浄機がハイブリッドしたタイプ。通常の空気清浄機能に加えて加湿機能があるため、室内の湿度を調整したい場合には、特に活躍することでしょう。水アカやカビなどが生じないよう、こまめに手入れする必要があります。
脱臭機とは、嫌なニオイを除去することに特化した製品のこと。一般的な空気清浄機にも脱臭機能はありますが、それ以上に強力かつピンポイントで脱臭効果を発揮するマシンになります。ニオイを吸引するタイプと、ニオイを消すイオンなどを放出するタイプとがあります。
次亜塩素酸などの除菌水を空気中に放出することで、屋内の浮遊菌や臭い成分、また、カーテンや壁、椅子などに付着した菌や臭い成分を除去する製品です。除菌や臭い対策を目的とする場合には、このタイプが最も適していると言われています。
導入した空気清浄機の効果を最大限に発揮するためには、オフィス内での設置場所もよく検討する必要があります。たとえば、壁際などに設置してしまった場合、その効果が制限されてしまうことは容易に想像ができるでしょう。
オフィス内の「ここに設置しましょう」という決まりはありませんが、次の2点を意識して設置場所を探してみてください。
壁際や周りにモノがある場所ではなく、なるべくオフィスの中央付近で、かつ周りにモノがない場所に設置するのが理想です。また、除菌や除臭目的としては、人が多く集まる場所に設置するのも効果的でしょう。
通気口の近くで空気清浄機を稼働させると、せっかくきれいになった空気が、外へと排出されてしまいます。吸気口や排気口、特に排気口からは離れた場所に置くようにしましょう。
なお、花粉対策として空気清浄機を使う場合には、オフィスの入口(=花粉の入口)に設置するのが効果的とされています。
広いオフィスに小さすぎるサイズの空気清浄機を置くことは問題ですが、逆に、狭いオフィスに大きすぎるサイズの空気清浄機を置く必要もありません。
オフィスの広さに対して適切なサイズの空気清浄機を選ぶ際には、日本電機工業会規格で定められた「適用畳数(適用床面積)」を基準にすると良いでしょう。
日本電機工業会規格によると、空気清浄機の仕様における適用畳数(適用床面積)とは「規定の粉塵濃度を30分で清浄化できる広さ」と定義されています。
空気清浄機の説明書には、通常、「適用畳数(適用床面積)」が記載されています。この「適用畳数(適用床面積)」を基準に、オフィスの面積から逆算して具体的な製品を選んでいきましょう。
たとえば、広さ20畳のオフィスには適用畳数20畳以上の空気清浄機を選ぶ必要がありますが、清浄効果を全体に均一化させたいならば、適用畳数10畳の製品を2台購入する、という方法もおすすめです。
厚生労働省は、こまめな換気をして外気を入れ替えることに加えて、空気清浄機を導入する場合は、HEPAフィルタを搭載した、移動しやすい可搬式空気清浄機を、呼吸域に近接した場所に設置することを推奨しています。